46歳女性 会社員の方からの質問
肩こりがひどく、整形外科を受診しましたが特に問題はないと言われました。
そこで、更年期の影響かもしれないと考えています。
そのため、整体院に興味を持っていますが、改善に通院が必要な場合、通常は何回ほど通う必要があり、改善後に症状を維持するためには通院の頻度がどのくらい一般的なのか教えていただきたいです。
回答
まずは整形外科を受診されて、異常所見が無かったことは、喜ばしいことです。
首から肩にかけて、重苦しさや不快感があるが痛みとまでは言えない状態を、
一般的に肩こりと表現しています。
肩こりがひどいとのことですが、痛みはありますか?
辛い場所はどこですか?
重苦しさや不快感に左右差はありますか?
これをやったら辛くなる動作がありますか?
肩こりに伴う頭痛やめまいなどの症状はありますか?
お風呂上りにどうなりますか?
天気や気温で症状が変化しますか?
・・・他にもたくさんお聞きしたいことがあります。
当院にも、首から肩の重苦しさや不快感を訴える方が大勢いらっしゃいます。
来院に際して、ご自身で感じている症状についてお話していただくのですが、
辛さの度合い・動かすと痛みが出る・触ってみると局所的に皮膚の温度が違うなど、
本当に肩こりなのかどうか疑わしいこともあります。
当院では、徒手検査で症状を引き起こしている原因をみています。
肩から後頭部の筋肉は、頭を安定させる役割を果たしているため、
物の見え方・顎の状態・立った時の足関節など、全身の状態を考慮しています。
ご相談者のように「更年期によるもの」と懸念されている方もいらっしゃいます。
更年期障害は、閉経に伴いエストロゲンの分泌量が低下することに起因した不定愁訴と言われています。
加齢とともに身体機能が低下してしまうことは避けようがなく、
エストロゲンを含めたホルモン分泌もその一つです。
ホルモンは対象となる臓器に対して、脳からの指示を伝達しています。
神経系のネットワークも、脳からの指示を体に伝達しています。
2つの違いを通信手段に例えると、神経系は脊髄を介した光ファイバーケーブル、
ホルモンは血液で届けられる郵便です。
さて、40歳代以降に生じる女性の不定愁訴の原因は、ホルモン分泌の低下だけでしょうか?
極端な血管の閉塞等が無い限り、左右差のある症状の原因とは考えづらいです。
少なくとも、私は様々な症状を「更年期」だけで済ませたくありません。
カイロプラクティックの本質は、神経系の機能を適切にすることで、身体状態を正常に保つことにあります。
整体院に興味があり、改善にかかる回数のお問い合わせの件ですが、
神経系の疲労が深刻な時には、次回3日後で高頻度の来院が必要になる方もいますし、
初回の施術で改善が期待できそうで、次回1週間~10日後で良い方もいまして、個人差があります。
実際にお会いできていない段階で、他院で見かける「肩こり改善5回コース〇〇円」のような
一般的な目安をお示しすることは難しいです。
「早く良くなりたいので、毎日来た方がいいですか?」と聞かれることがありますが、
施術後に神経系が回復するための時間が必要なので、毎日来なくて良いです。
「次の日はまだ辛かったけれど、だんだん良くなってきた」症状の改善にはタイムラグがあります。
若い世代は治癒力が高く回復が速いですが、年齢を重ねるほど回復に時間がかかることが多いです。
ある程度症状が改善した後は、1ヶ月に一度くらいでご来院いただけますように、サポートしていきます。
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